Darios Laboratory - 金魚マスターへの道


「金魚の基礎知識 〜 絶対に知っていなければならない事柄・其の弐 〜」



●水道水の危険性

現在の日本において一般家庭の蛇口から出る水を飲んだことが原因で体調不良に陥る人間は基本的にはいないハズである。仮に水道水が原因で体調を崩した人が病院に運ばれたとしたら、余程のことがない限り、その日のニュースで必ず報道されることになるだろう。日本国内の水道水は極めて安全だからだ。しかし、これは飽くまでも人間にとっての話である。蛇口から出てきたばかりの水道水を張ったバケツに魚を入れたらどうなるか?。恐らくは一時間程度で死んでしまうだろう。理由は簡単だ。日本の水道水には大量の塩素が含まれており、それが魚の呼吸器に甚大なダメージを与えるのだ。では、この「毒の水」は魚の飼育に使用できないのかというと、然るべき処置を施せば問題ない。魚にとってデンジャラス極まりない塩素も、汲み置いてから半日ほどで大半が大気中へ拡散する。塩素さえ抜けてしまえば、とりあえずは利用可能だ。

●水質の重要性

白く濁っているのは論外として、水は透明であったとしても「キレイ」とは限らない。金魚は弱酸性(pH 6.5程度)から中性(pH 7.0)の水を好む。多少、アルカリ性に傾いていても問題にはならない(pH 8.5でもOK)。しかし、酸性に傾いている場合は要注意。pH 6.0以下は危険領域といえ、その状態が継続すると内臓疾患や様々な病気の発症により死んでしまうだろう。水槽の水が酸性化する要因は魚の排泄物にあり、糞に含まれるアンモニアなどが水を酸化するのだ。このため、何らかの手段により水質を中性付近に保たねばならない訳だが、一般的なご家庭でそれを実現する確実な方法は水の交換以外に無いといっても過言ではない。面倒ではあるが、こまめな換水が必要なのである。

●水温と金魚の関係

金魚が生存可能な水温の範囲は0〜35℃と意外に広い。これは飽くまでも「生きていられる範囲」であり、適温は18〜25℃程度とされているが、少なくとも温度が低い分には温度が直接の原因で体調を崩すことはないようだ。また、32℃程度までなら同じく問題ないらしい。このため、屋内でも屋外でも飼育できるわけだが、急激な温度変化には非常に弱いので要注意。1日で5℃以上の水温の上下がある場合は体調を崩しやすく、特に白点病を発症するケースが多い。また、換水の際に新しい水を注いだことにより、数分で水温が2℃以上変化すると場合によってはショック死することもある。金魚は変温動物であり水温が体温になるため、急激な温度変化には体が対処できないのだ。このため水槽で飼育する場合、ヒーターは必要不可欠となるほか、換水時に注ぐ新しい水は飼育水と同じ温度にしなければならない。